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「…ん、あ!」
美味しそうにパンを食べていた大倉が時計を見て、何かを思い出したかのように発した。
「どないしたんや?」
「大倉、まずパン食うてしまえ」
俺らのオカン的存在のヒナが声をかけ、パンをくわえたままの大倉に亮が注意しとる。
なんだかんだで、えぇ連携やと思うわ。
「そろそろ僕、失礼しますねっ!」
「急いでどうしたん?」
「や、何もないで。内、残りあげる!」
不思議そうにする内に残りのパンを渡し、帰り支度を始める大倉をメンバー全員が見てる。
そんな中視線すら気にならん程に急いでる大倉を見て、黙っていたすばるが口を開いた。
「……大倉ー、コレか?」
すばるが突き出した手には小指が一本立っていて、顔はニヤリとしていた。
それを見たメンバーは、爆笑。
古すぎる、口で言えやと口々に言われとる。
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