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すばるが話の的になり、その隙にと楽屋のドアに手をかけている大倉。
「……女には変わりなさそうやな」
「(ドキッ…)よ、横山くん」
ゲームをしながらの俺に話し掛けられてびっくりしたらしい
俺、ゲームに集中はしてるけど、周りを見てへんわけやないからな。
「横山くん、見逃してくれへん…?」
その言葉に周りを見渡すと、まだすばるがメンバーの標的にされとった。
大倉のこと忘れてるんとちゃうか、と思う程にこちらを誰も見ない。
「…ま、見逃したるわ」
「横山くん!!」
「…ただし、次はその子紹介してもらうで」
「そんなニヤッて顔せんといて!!」
ここは条件付けて逃がすのが好都合やろ
大倉はありがとう、言うて楽屋を出て行った。
ドアの音にやっと気がついたんか、ヒナが楽屋を見渡しドアを見た。
そこには変わりのないドアと、近くでゲームをしている俺のみ。
「ヨコ、大倉は?」
「ん。今帰ってったで?」
その言葉にメンバーも一斉にこっちを見る
…そない全員で見られたら恐いわ
次の標的は…俺かな。
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