日常が終わる夜

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今夜は満月やなー… あんな真ん丸で綺麗な満月って初めて見る 「って、早う迎えに行かな!」 横山くんのおかげで楽屋から誰もついて来ず出てこれた スタジオを出て徒歩で移動中 隣の撮影スタジオなんやからしゃーないやん? ――…遂に時は来た スタジオに入る直前、頭に言葉が響いた。 立ち止まりりを見渡したりしたけど、僕に話しかけた様な人はおらん。 それに今思えば、聞こえたわけやなく、頭に響いたんや。 胸騒ぎを感じながらスタジオに入った 「あ、お兄ちゃん!」 「待たせてもーた?メンバーが中々帰してくれんくて…」 と、ちょっと急いできた感を出してみる。 実際はさっきの胸騒ぎを悟られたくないから、小芝居をしたのもあるけど。 「お兄ちゃん…また皆さんに説明せんと出てきたんやろ?」 「やって、それだけは言えんよ!」 こんな可愛い大事な妹をメンバーに紹介出来る訳がないやんか! 僕の妹 楓は、モデルをしとる。 誰に似たんかは知らんけど、綺麗な顔しとるし可愛らしさもある。 んで、身長高く細いとなればモデル体型やろ? 「…お兄ちゃん、置いてくよ?」 「は!ちょ、待ってや」
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