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英二「コンビニも開いてないしなんか不便な島に引っ越して来ちまったな」
そう呟きながら英二は空を見上げた
雲ひとつない綺麗な星空だ
英二「まぁ…しかたないか……
無理言って来てんだから…」
そう呟いた瞬間
「グォォォ…」
と奇妙な声が聞こえてきた
英二「なんだ今のは…」
「グォォォ!」
さっきより声が大きく聞こえてきたと同時に『ドン!ドン!』と何かが走るような重々しい音が近づいてくる
何か来る…
そう予感した英二は右手に持っていた自販機で買ったペットボトルのジュースをズボンに付いている大きめのポケットにしまった
『ドンッ!ドンッ!ドンッ!ダッ!!』
何かが屋根の上から飛んできた
「グルルルルル…」
熊…じゃない
似てるが明らかに違う
熊の手は体に見合った大きさだが屋根から飛んできたこの生物の手は明らかに大きい
普通の熊の手の倍はある
しかも爪もかなり長く鋭い
15センチは優にあるだろう
それに対し足は太いが短い
かなりの『異形』だ
その異形の生物が英二を睨み唸っている
英二「何なんだこいつは…」
だが英二はその異形の生物の身体中に付いている切り傷が気になった
かすり傷からかなり深い傷まで付いている
明らかに人の手によるものだ
「グォォォッ!!」
異形の生物が英二に飛びかかった!
英二「んなこと考えてる暇ねぇか!」
英二は体をよじり異形の生物の爪をよけた
英二「…速いな…」
英二は異形の生物に向き直る
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