退魔島の秘密

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 そしてあの異形の生物をスライスした鞭のようにグニャグニャになっていた薙刀がピンッと元の形状に戻ると切っ先が英二の喉元にあてられた  英二はそれをバックステップで瞬時に回避し少女から距離を取った  少女「なっ!?」  英二「いきなり薙刀突きつけるなよ… 危ないだろ」  少女は少し驚いた顔になったがすぐ険しい表情に戻る  少女「少しはできる様ですわね…」  少女は薙刀を構え直すと間合いを取り始める  英二「おいおい… 俺はあんたと戦う意志なんてない そんなことよりさっきの生物は一体何なんだ? あんな生物見たことないぞ」  少女「白々しい… こんな夜更けに出歩くなど… 命知らずにもほどがありますわ!!」  そう言うと少女は一気に間合いを詰め薙刀を横に振る  英二はそれを下にしゃがみかわした  少女「!?」  少女はまた驚いた表情になり飛び退く  少女「武道の心得か何かをお持ちのようですわね… 良い動きですわ」  少女はそう言うと少し笑った  英二「そりゃどうも ついでに攻撃の手を止めて俺の話を聞いてくれたら更に嬉しいんだが?」 少女「それは無理な相談ですわね… なにせこちらはあなたを守るためにやっていることですから」 そう言うと少女はニコッと笑った 英二「そいつは残念だ だが今はあんたに殺されかかってるんだがな? そこはいいのか?」 英二は少女にむかいそう言い放った 少女「失礼な… わたくしはあくまであなたに罰を受けてもらいたいだけですわ!!」 少女はまた険しい表情になった どうやら地雷を踏んでしまったらしい 英二「分かったからその変な薙刀を俺に向けるな!!」 少女「変!? 変とはなんですか変とは!!」 どうやらまた地雷を踏んでしまったらしい 英二「だっておかしいだろ!! さっきのあの質量保存の法則を完璧に無視してのびたり鞭のようにグニャッとなったりして!!」 そこで少女はピタッと止まった
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