ある晴れた日に

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それからしばらくの雑談。 学校のこと、今日のこと、綾瀬をからかったり、俺がボケてツッコミを入れてきたり。 そうしてると店員が注文した物を盆に乗せてやってきた。 「以上で宜しかったでしょうか」 店員の人が社交事例だと言わんばかりに見つめてくる。 「はい」 と答えると伝票を置いて去っていく。 目の前には上手そうなケーキが置いてある。 「上手そうだな!」 「うん! この店は、何でもかんでも美味しいよ! そのチーズケーキにもたくさんの種類があるんだから! 他にも他にも……」 意外とケーキになると熱くなる人らしい。 淡々と凄いことを話している。 「ケーキについて詳しいんだな……」 少し驚いている。 やっぱ女の子ってのは全部こういう生き物なのかもしれない。 「え?あぁ……。ごめんね。 私、ケーキ大好きですぐ熱くなっちゃうの」 顔を赤くして俯いてしまった。 「いや、いいと思うぜ。女の子らしいな綾瀬は」 俺は素直にそう思った。 元気でアクセサリーが好きでケーキが大好き。 今時の女の子らしい服装だし、綾瀬はとても可愛い奴だと思う。
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