ある晴れた日に

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「いいのかよ?ショートケーキでもっと高いやつでも大丈夫だぞ?」 この店には色々な種類があり、どれも美味しいらしく意外と有名だ。 「いいの! ここのケーキってどれも美味しいから。 それに私の一番好きなのってショートケーキだし!」 満面の笑顔とキラキラするような瞳で俺に訴えかけてくる。 やはり機嫌が直りつつあるようだ。 何だかひと安心。 「光輝くんは食べないの?」 綾瀬が俺に尋ねてくる。 金銭的にはヤバイんだが、どうやら俺にも選んでほしいらしい。 目がそう語ってる。 「んじゃ、チーズケーキにすっかな?」 テキトーにメニューを見て、指差す。 「うん!美味しいよ!」 それがオススメと言わんばかりのとびっきりの笑顔。 「すみませーん!」 と綾瀬が店員を呼び、注文をした。 「えーと、ショートケーキとチーズケーキ! 飲み物は……紅茶かな?光輝くんは?」 綾瀬は一人、笑顔で注文をしている。 やっぱ女の子なんだな~。と実感した。 「俺はアイスコーヒーでお願いします」 そんな事を思いながら俺も店員に告げた。 会釈をした後、メニューの確認をして帰っていく。
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