プロローグ

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  「うーしじゃあHR始めんぞー。お前ら席つけー」   六時間目が終了すると担任が入ってきて帰りのHRが始まった。   「これから今学期の学級スケジュールと学校便り配るから後ろ回してくれー」   プリントを配りながらも担任は何か連絡事を伝えているのだが、どうも身体がダルくて話が頭に入らない。   疲れてるのかな…? なんだか頭も痛む気がする。      「分か…。明日はいつー。…んだぞー…。ん?おーい…なん…」   …あれ? 担任の声がどんどん遠ざかっていく…。   これはいよいよ重症みたいだな。 今日は帰ったらゆっくり休もう。うん。   …そんな事を考えてる内に、薄れゆく意識の中で俺が最後に見たのは、   「おい…!お前らどう…!おい…!おいっ!!ど…どうい…事…だ!なんなんだ一体!」   そう叫ぶ担任の姿と… 先ほど見たのとは比べ物にならないぐらいに光り輝く空だった。    
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