短編詩四季の春花物語【桜】

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今年も、桜の季節がやってきた。 桜の花弁が、舞い落ちる夜に、 愛しいあの人は、いない。 桜の下で、抱き締め合い 愛し合った。 夜の桜のむせびつく 香りの中 あの人の肩越しに舞う 桜の花弁を見つめていた。 桜の季節が来る度に 愛しいあの人を思い出す。 狂おしい程に、愛し合った 桜の季節
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