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揚羽が死神としてやってきて、2ヶ月が経った……しかし、初っぱなから、上層部である南元が世話役として、傍にいるせいか、彼女に余り関わりたがらない死神が殆どだ。
勿論、上層部である南元に気に入られてると勘違いし、嫉妬している死神もいる。
「私、嫌われているのかしら……?銀月先輩……私、悪い処があるの?あるなら教えて、頑張って直すから!」
うつむいていた顔を上げ、揚羽が銀月を見た。
不安そうで、泣き出しそうにも見える。
年端もいかない少女が抱えても不思議じゃない、むしろ彼女は、頑張っている方である。
そう銀月は思っている。
「オレらやガクがいるじゃないか、いつだって、頼ってくれていいよ。子供の死神が珍しいってのもあるよ。あんまり居なかったからな、接し方に困ってるだけじゃないかな?」
「私以外にも居たの?」
フォローをする銀月の台詞に、揚羽は、安堵した表情を見せた後に更に質問を返した。
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