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「うん……橘に月白って名前だ、二人供、揚羽ちゃんより、少しお兄さんだけどね……二人とも、南元さんに…」
そう言い掛けて、銀月は、ハッとした。
揚羽は首を傾げている。
「銀月先輩?」
「あ、いや……二人供、南元さんに世話になったんだ。揚羽ちゃんみたいにさ」
そう説明すると、揚羽は、そうなの、と納得をした。
銀月は、先程、思い出した事を思い返した。
(橘も月白も南元さんが連れてきて、指導したんだよな)
銀月を連れてきたのも、南元だが、銀月の指導は、柊が行なった。だが、あの二人は、揚羽同様に南元により連れられ、指導を受けていたのだ。
(偶然か?)
それが気になり、銀月は、揚羽から何かを聞き出せないか、考えた。
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