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「なあ、揚羽ちゃん。南元さんって、揚羽ちゃんから見て、どんな人に見える?」
「南元さん?厳しいけど、優しい面もあるのよ。色々と気に掛けてくれたりして…」
「……」
誰に対しても、食えない態度を醸し出し、お世辞にも優しい言葉をかけたり、そんな態度を見せそうにないと思えた銀月は、意外な事を聞かされた。
(揚羽ちゃんが女性だからか?いや……女性や子供だからといって、贔屓する人じゃないしな。他に理由があるか?)
新たに分かった謎に対し、銀月は首をひねった。
「銀月先輩?どうかしたの?」
「……あ、ゴメン、何でもないよ。それより……その蝶のブローチ綺麗だな」
揚羽が常に身につけている蝶のブローチを指差して、そう言うと、揚羽は、嬉しそうに表情を変えた。
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