0:繰り返された呟き

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あれで良かったのか。 あの時……。 もう終わりにしようと告げると、彼女はじっと窓の外を見たまま、何も言わなかった。 その視線の先に、軽く手を上げて通り過ぎて行く、あいつの姿があった。 胸の奥が、ぎゅっと痛む。喉元にある塊を飲み込む。
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