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プルルッ―…
部署の外に設置された内線電話から来訪者を告げる着信が鳴る。
「はい」
もちろん誰が来るかは分かっているけれど、こういった来訪の瞬間の対応などもその人柄を見極める材料になるため、あたしは出来るだけ受付の対応もするようにしている。
《お疲れ様です。……15時に予約をさせて頂いた…真鍋…です》
「お待ちしておりました。扉のロックを解除するのでお入りください」
受話器を置いたあたしは課長に顔を向ける。
「緊張しまくりみたいですけど、丁寧な対応ですね。顔が見えない相手にもきちんとお辞儀してる姿が目に浮かぶような印象です」
「ちょろいか?今回は?」
「どうでしょうね?」
あたしは頭を傾げながら相談ブースへと足を運んだ。
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