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「ん?なに?」
「………」
少しの間沈黙が訪れる。
俺は黙って亜衣ちゃんが喋るのを待つ。
「あのっ…あたし達の学校ね6月3・4・5日って修学旅行で京都や大阪にいくの。」
「修学旅行?なんか懐かしいなぁ♪」
学生らしいワードにしみじみするおっさんな俺(笑)。
「でね、4日が大阪で自由行動があるんですよ、で迷惑じゃなくてその上お仕事が休みならその自時間のときに遊びませんか?」
っ!?!?!?
6月4日っ?
確か俺と和樹が大阪に行く日だ。
和樹が仕組んだのか?
もしこれが和樹が関与してないなら
どんな偶然なんだよ?
まるであの時見たいだ…。
不思議と違和感はなかった。
少し時間が経つと亜衣ちゃんと遊んでみたいって好奇心に勝てず…
「いいよっ!!仕事ちょうど休みやし」
「本当ですかっ?やったぁ」
電話越しでも喜んでいるのが解るくらい亜衣ちゃんは喜んでいた。
今思えばこれが始まりで終わりやったんやろな…。
この時はお前がどんな子か妄想ばっかしてたよ。
そして知らない間にお前だけだった。
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