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「昔まだ天界を絶対神が治めてた最後の時代、6人の息子が居たんだ。その内の長男のセルティアは力を司る神で、天界一の暴れ者だったんだ。だから誰からも愛してもらえなかったんだ。だけど、転機が突然訪れた。一体の天使が絶対神の住む宮殿でセルティアを絶対神と間違えて、挨拶をしてしまったんだ。その時の天使を神々は異界に送る決断を下した。だけどセルティアはその天使を護るために父親である絶対神に立ち向かった。魔界の魔物もセルティアに加勢し、軍数は互角だった。だけど絶対神の力が強力だった。絶対神の一振りで100体の魔物が死んだと言われてる。しかし、息子の力を読み違え、油断した所を襲われた。だが、殺しきれなかった。相討ちに終わり、反乱軍は異界に送り込まれた。そこが煉獄界。」
「煉獄界については分かりました。でも何でその魔物達が人に憑依するんですか?」
「煉獄界は強力な結界に囲まれていて、入ることは出来るが、出れないんだ。でも網目が大きく、弱い魔物なら出ることが出来る。それでも死にかけの状態だ。その中でも魔物は3種類に分かれる。
・人間界に着くが死に絶える者
・人間界に無事到着し、人に憑依する者
・人に興味を持ち、動植物に憑依し、観察者として、中立の立場に身を置く者。
それで憑依した魔物は煉獄界の門を開き、自由に行き来出来るようにするために自らの魔力を全て胎児に分け与える。胎児と同化して死ぬんだ。だから、人により魔力に差が出来るんだ。何か質問は?」
「でもそれと鷹杉と何が関係あるんだ?」
「今の話から魔力は遺伝しないてのがわかっただろ?段々、強い魔力を持つ人間が増えてきた。てことは段々結界が弱まってきたってことだ。もし煉獄界の門が開けば、最強の力を持つ邪神が復活する。俺は天界から邪神復活の阻止、もしくは復活した場合の邪神の抹殺を命じられてるんだ。」
「誰から?」
「絶対神。アイツは死んだ訳じゃない。ただ、もうセルティアには勝てない。だから俺を祝福した。俺の強さの秘密だ。」
「でもそれって、勝てる見込みはあるんですの?」
「無い。なんせセルティアの力がわかんネェし。」
「死ぬのは怖くないのか?」
「怖いさ。でもダチや家族が死ぬ方が辛い。だから闘う。生きて帰ってきたくなる場所があるから。俺には帰る場所がある。これほど幸せなことはないってなwww」
漸く真面目な話が終わったぜwwwwww
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