†二人の吸血鬼と二人の人間†

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「っ!?」 美少女は驚いてラックを見る。ラックは何度も頷く。 「それなら分かるや。なっ? マリア」 「え、えぇ」 マリアは軽く頷いて立つ。 「まだ、吸血鬼が生き残ってたなんて。初め会った時は恐かったけど、優しい人達なのね!」 マリアは優しく二人に微笑む。 「俺達でいいなら友達になろうぜ! あっ。朝は外出ない事誓うから!」 ラックも二人に優しく微笑む。二人は顔を見合わせた。 「俺、ラック!よろしく」 「私、マリア。よろしくね」 吸血鬼の二人も人間の二人の流れに合わせる。 「私はローズです」 「僕はルック」 吸血鬼の二人の手を二人は軽く握った。 「じゃあ、今日は帰るよ」 「またね」 ラックとマリアが帰ろうとした時にローズが叫んだ。 「何、帰ろうとしてるのですか? お二人は私達の弱点を知ってしまったので、この城で住んでもらいます!」 「ごめんね。ローズがポロッと出しちゃったから」
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