告知と覚悟と

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 今ボクは県立病院の個室に一人で寝ている。お母さんはあの後戻ってきて、何かを言いたそうにしては俯き、何回か繰り返すと、また明日くるねと言って帰って行った。  腕には何かの点滴の管が繋がれていて、看護師さんからはあんまり動かないでねと注意されて、することもなくぼんやりと天井を見ている。なんなんだろ、風邪じゃないのかな。死んじゃうような病気だったらやだなとか、後ろ向きな考えがグルグル回っちゃってる。  そのうちウトウトしてきて、そのままボクは眠りについた。
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