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次の日、お昼頃にお母さんが来た。着替えとか色々持ってきてくれた。
「瑞穂、大事な話があるの」
なんだろ、すっごい真剣な顔してる。ガンだとか言うのかな。
「話って?」
「いい?落ち着いて聞いてね?あなたね、女の子になるの」
時間が止まった気がした。
はい?女の子になる?ボクが?
「は?」
「身体の変化は始まってるの。最近、変だなって思うこと、あったんじゃない?」
あったような…あったね、たしかに。でもそんな女の子になるとか…どうしてそんな。
「戸惑うだろうけど、お母さんこんなことしか言えないけど、気をしっかり持ってね?何でも力なるからね?」
涙声になってるような気がして、お母さんの顔を見ると目に涙を浮かべてた。
「な、泣かないでよ」
「ごめんね。ごめんね」
それから何回もごめんねと言いながらお母さんは泣いていた。ボクもちょっとだけ涙が出た。
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