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「アタシからも質問がある」
部屋にノックをしない訪問者。
腰まで伸びた白い髪、青白い肌。
別のゲームの作品のキャラクターのアラリィである。
「なんでしょうか?」
事務的な態度を取るベロボーグ。
「あんたはこの前……温泉の時に沙姫の身体を使っていたのかい?」
温泉――それはチェルノボーグという〝破壊の化身〟の役割を担った者と会合した時の話だ。
あの時の『フォース』がどうなったかは結局は分からず終いだ。
「? いいえ、何の事でしょうか?」
それは虚偽ではない。
純粋に言っているのであろう。
「そうか、なら良いさ」
アラリィは光太郎の隣に座る。
彼女も会話の内容から気になるようで、黙って聞く立ち位置に来る。
別に拒否する必要性もないので、光太郎は話を進める。
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