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「こらっ!! 何をしてるんだ!!」
騒ぎを聞き付けたガードマンが“4人だけ”出てきた。
「よ~し、来たわね」
志津久がいかにも悪役の笑みを浮かべる。
よろしくない事に、表現される言葉の中でも上位に位置する『最上級』が付けられる。
「いやいや……俺達もやるのか」
盛大な溜め息を吐きながらも、遼太は戦闘準備に掛かる。
「遼太様、これを」
朔が渡して来たのは黒い刀だった。
光太郎(アームズ)の扱う『七支刀』とまた形状は似てる。
違う点として挙げるならば柄の部分位か。
黒い十字をした柄だった。
「全く、いつもどこから出すのやら――」
遼太も朔がどこからともなく物を出すのに慣れたのか、皮肉っぽい言い方をする。
「企業秘密ですのでお答えできません」
朔はナイフを一本、右手で逆手持ちする。
「まあ、早く行こうよ。お嬢達も待ちくたびれてるだろうしね」
燦も大剣を出す。
「そうね――行きましょうか」
志津久の号令で、ガードマンを一人一撃で仕留める。
瞬殺というのも正しくない程に素早い時間でガードマンを跳ね退けた。
そして、静香とミュウを救出すべく一番近い階段を駆け登る。
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