1471人が本棚に入れています
本棚に追加
「っていう夢を見た」
「夢の話かい!!」
ここ光陽学園、その教室で光太郎と沙姫は話していた。
話の内容は2ページほど前に書かれていたシリアスっぽい展開のものだ。
魔法云々に関しては夢という事だった為に、気にしてはいないようだ。
アームズの件に関してははぐらかした。
「あまりぞっとしない夢を見るわね」
話を聞いていたミュウは苦笑いしながら言う。
「本当だね」
友人たる静香も頷きながら会話に参加する。
「そんなシリアスな事にならないのに無駄にページを消費させないでよね」
「悪い悪い……けど、結構ギリギリな会話だぞ」
「何の会話をしてるの?」
話に付いて行けぬミュウが質問をする。
静香も同じようだが、さすがにこちらに踏み込ませるのはいけないので質問には答えずにいる。
光太郎は先程の危ないトークを止め、話をすり替える。
「ひょっとしたら実現しちまうかもしれないからな。
予知夢ってやつかもしれねえな」
「悪い冗談は止めてよね」
と、沙姫が言う。
このように冗談を言い合いながら楽しく会話する。
いつもと同じ日常がそこに広がっていた。
「はいはい、席に着きなさい」
担任の山口奈緒子が来た事で一時会話は中断された。
最初のコメントを投稿しよう!