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ぼーっと窓の外を眺めるのは説明するのも不要なまでに至って平凡を模倣とした少年――『皇 光太郎(すめらぎ こうたろう)』である。
だが、平凡な容姿とは裏腹に『めんどくさい』が口癖で、極度のオタクであるから一癖も二癖も兼ね備えている。
授業は始まっているのだが、全く聞く気はない。
“2度も小学生をしているのだから内容位は分かる。”
彼は元々は高校3年である。
理由あって今は小学生の体なのだ。
まるでコ○ン的状況だが、そこまで深刻化していない。
むしろ現状を楽しんでさえいる。
なんだかんだで順応性は高いタイプだ。
そんな彼にはそれ以外にもあった。
ゴミを木に変えたり、異能なら何でも消せる右手だったり、運を吸い取る手だったりを持つ訳ではない。
ある意味では上記と似たものではあるが。
彼は異世界から来たのだ。
ここは彼の世界では『アニメ』として存在している。
題名は『魔法少女☆ミラクル』という何ともネーミングが痛々しいものだ。
そんな世界に飛ばされれば慌てるはずだ。
しかし、彼はむしろ嬉々として受け入れた。
お気に入りのアニメだからか、来れた嬉しさに感極まった。
でも全てが楽しいはずもなく、色々な騒動に巻き込まれた。
持ち前の『めんどくさい』を口癖にいくつもの事件を解決してたりする。
本人は『めんどくさいから早めに対処した』との談だ。
話を戻そう。
彼が小学生の姿をしている理由は『この世界』の主要キャラクターが全員小学生だからである。
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