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(繭子の住むマンションの一室。広いリビングにケモノ耳達がローテーブルを囲んで正座している。ミオはソファーに三角座りでコンはミオの隣で足を組み肘を膝について正座している姿を眺める。
リビングはローテーブルが中央に、そばに三人ほどが座れるソファー、ソファーの隣は部屋の隅に当たり観葉植物がある。)
タロ「知らなかった…」
(落ち込んで目線も肩を落とし耳を伏せる)
ミイ「今日がこんな大事な日だったなんて…」
(泣きそうに目をうるうるさせて手を胸元に当てる)
レオ「……父の日」
(無表情だが眉間に皺を寄せて)タロ「繭子ちゃんにお礼をする日だよ!何にも用意出来てないよー!」
(どうしよう!と頭を抱えて勢い良く仰け反る)
ミオ「いやいや、おかしくね?」
(眉間に皺を寄せて半目、呆れた表情で)
コン「母の日は繭子がレオにカーネーション渡してたからねぇ…稼いでるのは繭子だし、一家の大黒柱って事で良いんじゃない?」
(繭子がTシャツにエプロン姿のレオにカーネーション一輪を渡す姿を回想し。
肘を膝に置き頬杖をつきながら笑みを浮かべ)
ミオ「…というかさ、もっと大事な…」
タロ「よし!決めた!」
(ミオが呆れ顔のままレオ達に顔を向けて口を開くもタロが勢い良く立ち上がり言葉を遮る。
タロが目を輝かせて握った拳を天井に突き上げる)
タロ「今から繭子ちゃんへの父の日パーティーを準備しよう!」
ミイ「パーティー?」
(首を傾げて立ち上がっているタロを見上げる)
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