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都市の大通りで、突如見知らぬ女により発せられた、冒頭の言葉。俺は思わず目を見開いた。無論、当然の反応なのだが。
「…俺に、言ってんの?」
女は俺の今の表情が面白くて仕方がない、とでも言いたそうな笑顔で頷く。
「お前と一緒に死ねって?俺が?」
「…ええ。でも、強制ではないんですよ。あくまで勧誘です」
女は更に笑みを深め言った。
女の発言はあまりにぶっ飛びすぎていて、俺の頭は兎に角疑問符でいっぱいなのだが、取り敢えず。取り敢えず、まず先にこれを聞いておこう。
「……なんで、俺なの?」
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