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「それから、こっちは………こら、日南。隠れてないで挨拶しなさい」
有澤さんが、足元に隠れている小さな(たぶん俺も同じくらい小さかったと思うけど)女の子を、顔を出すように促す。
「………えっと、ありさわひな、です」
やや緊張気味に挨拶する女の子。そうだ、これが俺の幼なじみだっけ。
「あらら、可愛いわねぇ。私の愚息より先が楽しみだわぁ」
お母様、いい加減そのヨタはよして下さいな。
そして母さんは、俺にも挨拶をするように促す。
「えーっと、さがわ、むつきです。よろしくね、ひなちゃん」
我ながら社交的であったなぁ、と顧みるような(俺目線で)よくできた挨拶。
「………うん、よろしくね!」
日南が満面の笑みで挨拶を返す。
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