とある手紙、一筋の希望

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まぁ、そんなこんなで。 パン娘は兄、駄人を部屋から連れ出す為に様々な努力を積み重ねて、ようやく九歳も離れた駄人と対面することに成功した。 ボサボサでろくに手入れをしてない駄人の髪の毛を眺めたパン娘は、一瞬ため息をつきかけたがすぐに止める。 せっかく駄人さんが部屋から出て来てくれたのだ。 喜びはすれど、悲しむ理由なんて本当はどこにも無いのだ。 ……なるべく明るい話題を振って会話を盛り上げよう。
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