一章

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 苦笑いをしてココに言う。するとココはにやついた顔で言う。 「あやつから進言してきたことだからの。まあリンも無茶はしまいよ」  楽しそうにこたえ笑顔で外へと出ていくココを見て、ダグラスはジャンクの不運に同情した。  ココが外に出ると、にこにこと微笑みながら立っているエクシブと武器を構えて立つジャンクがいた。 「なあ、さっさと来いよ。待つのは嫌いなんだ」  先程ダグラスが言った言葉のせいか、それともエクシブの態度が気に入らない為か、やたらと苛立っているジャンク。  だが、エクシブはやはり動かない。 「素人のあんたが、俺に負けるのは恥じゃないんだぜ? 怖がらずに来いよ。ちょっとは手加減もしてやれるかもしれないぜ?」  ジャンクの挑発に、エクシブは肩を竦めてこたえた。 「まあ、こっちも暇ではないからな。そこまで言うのなら、ありがたく行かせてもらうよ」  エクシブは言葉の終わりと同時に剣を構えると、ジャンクは余裕の笑みを浮かべて答えた。 「おう、胸を貸してや──」  しかし、言葉は最後まで続かない。
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