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わざわざ問い返してくるあたり怒り半分からかい半分と言った割合なのか、エクシブはちらりと視線だけをココに向けて言う。
「剣に生き過ぎてそういうことには疎いんだ。知っているだろ?」
少し前のエクシブなら慌てていただろうが、三ヶ月の間、一日に数十回もからかわれていれば相手のあしらい方もわかるというもの。
面白味に欠けたエクシブに対して更に膨れた顔をするココ。
その様子にため息を吐きながら顔を向けると、腕を胸の前で組み、そっぽ向きながらもエクシブの横をまったくズレずに歩くご機嫌ななめの狐。
苦笑いしながら、ココの頭をゆっくり撫でる。
「楽しみにしてないわけではない。ただ、言い方がわからないだけだ」
その返しはココにとって予想外だったのか、何とも言えない表情で呟く。
「そんなことを言われてはよ──。どう返せば良いかわからなくなるがよ」
そんなことを言いながら頬を紅潮させ、すっと視線をずらす姿に、妙な可愛らしさがうつる。
「え、あっ、いや」
その姿にエクシブは慌ててしまうと、急にころりと表情を変えにやりと笑いながらココは言う。
「やはりぬしはそうではなくてはの」
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