二章

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「取り敢えず近辺の村や町にも声をかけて集まった数は、ざっと五十」  グルーの面白いとはこのことだ。ギルドに集まった様々な傭兵たち。エクシブが知った顔もちらほらある。  ダグラスは続ける。 「一人辺りの依頼料は格安にしたが皆了解している。均等化し三十人つまり馬車一台に一人いけますぜ」 「まさか、本当か? あの金額だぞ!」  驚くエクシブににやりと笑う。 「ギルド長をなめちゃいけませんぜ。さあ、選別は旦那の仕事だ」  エクシブはこくりと頷きグルーを呼ぶ。 「顔も知らない者に警備させるのは不安でしょう。よろしければ」 「それはありがたい。ついでにグラン=エクシブの眼力も拝見させていただこう」  そう言うグルーに苦笑いで返す。 「ココ、お前はどうする?」  問われた相棒は少し考え目線を合わせてこたえる。 「それはぬしの仕事で、ウチには口出しが出来ぬからの。ここで待っとるよ」  こくり頷きエクシブは真顔になると、ギルドに集まった傭兵たちのもとに向かう。  近寄るエクシブに一斉に注目すると、咳払いをし口を開いた。
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