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「取り敢えず近辺の村や町にも声をかけて集まった数は、ざっと五十」
グルーの面白いとはこのことだ。ギルドに集まった様々な傭兵たち。エクシブが知った顔もちらほらある。
ダグラスは続ける。
「一人辺りの依頼料は格安にしたが皆了解している。均等化し三十人つまり馬車一台に一人いけますぜ」
「まさか、本当か? あの金額だぞ!」
驚くエクシブににやりと笑う。
「ギルド長をなめちゃいけませんぜ。さあ、選別は旦那の仕事だ」
エクシブはこくりと頷きグルーを呼ぶ。
「顔も知らない者に警備させるのは不安でしょう。よろしければ」
「それはありがたい。ついでにグラン=エクシブの眼力も拝見させていただこう」
そう言うグルーに苦笑いで返す。
「ココ、お前はどうする?」
問われた相棒は少し考え目線を合わせてこたえる。
「それはぬしの仕事で、ウチには口出しが出来ぬからの。ここで待っとるよ」
こくり頷きエクシブは真顔になると、ギルドに集まった傭兵たちのもとに向かう。
近寄るエクシブに一斉に注目すると、咳払いをし口を開いた。
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