二章

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 疑問を膨らませ凝視しているキックス。  首を捻るココだが、それらを無視して男はギルドの門を開く。  中ではダグラスと共に傭兵の面接をしているエクシブの姿。  男はそんな彼らのやり取りを有無を言わずに割り込んだ。 「久しいな、エクシブ」  ふと、目の前の傭兵から声の方へと振り返ったエクシブは驚く。 「ル、ルーク! なんでここに!?」  エクシブの言葉にギルド中の視線が男に集まった。  スラヴ=パラス=ルーク十兵団、第五団長。  またの名を──。 「しゅ、瞬斬の騎士!」  誰かが言う。  特に気にした風でもなくルークはエクシブに近付き口を開いた。 「将軍から、伝言だ」  将軍と言う言葉に呆気にとられていたエクシブは、真剣になり相手の続きを待つ。  ルークはゆっくりと続ける。 「たまには、帰ってこい、馬鹿ガキ。だそうだ」 「……はっ?」  団長位の者が、わざわざ直接来たのだから、どんな重要な伝言と気を張っていたエクシブは間の抜けた声で聞き返した。
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