二章

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 エクシブが面接を仕切り直しルークが外へ出た頃、一人の傭兵が全力疾走でギルドに向かっていた。  エクシブと手合わせをし、力の差を見せつけられた赤髪の少年ジャンクである。  ココはその姿を確認してにやりと笑う。 「ふむ、やっと来たかよ」  ジャンクは行列を無視してギルドの門を乱暴に開けると、開口一番に叫んだ。 「なんで、オレに、声が、かから、ないんだよ、グラ、ン=エクシブ!」  突然のことに驚くまわりを気にせず、ギルド長の前まで来ると、カウンターを両手で叩きつけるように大きな音をたてて言う。 「グラン=エクシブが一人じゃ辛いときは雇うって約束を忘れたのか!」 「いや、そんな約束は……」  ジャンクの訴えにエクシブは戸惑うが── 「……あいつか」  にやにやと笑う狐の顔が浮かんでエクシブは頭を抱えると、ゆっくり首を動かし、抱えた手の隙間からダグラスを見て言う。 「こいつは別件でオレが連れていく。双子にも伝えてくれ」
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