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その言葉にダグラスは驚く。
「旦那、それはつまり……」
言いかけたダグラスを止めエクシブはジャンクに言う。
「一先ずそれは後にしよう。えーっとジャンクだったか、オレの連れはわかるだろ?」」
「グラン=エクシブと一緒に居て、ギルドにおれを連れてきた……」
「そうだ。とりあえず外にいる連れのところで待っていろ」
「いや、待っていろって言われても……」
困惑するジャンクにエクシブはため息をつき、ゆっくりと伝える。
「お前の雇い主になるのはそっちだ。ただ態度に気を付けろ、最悪喰われるからな」
「えっ!? 喰われ?」
「いいから行ってろ」
喰われるに何を想像したのか、顔を紅潮させ聞き直すジャンクだが、エクシブは一言命令し出口を指差した。
何度も首を捻りながらギルドを出るジャンク。
一部始終を聞いていた面接者がエクシブに問う。
「あ、あの。喰われるって言うのは」
するとエクシブの変わりにダグラスがこたえる。
「言葉通りだよ。まあ、命が惜しけりゃお嬢に逆らうなってことさ」
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