二章

30/58
前へ
/115ページ
次へ
「えっ? いいの? あっ、じゃなかった。およろしいのです、か?」  ココの言う通り、これでは録に話も出来なさそうな言葉を続けるジャンクに間髪入れずに返した。 「ふむ、ウチが良いと言うのだから良いに決まっとるよ」  すると、一気に警戒がとけたのか、ジャンクはいつも通りの話し方に戻った。 「ああよかった。堅苦しいは話し方わからんわで、正直困ってたんだ。それにしてもグラン=エクシブも人が悪いよな? 態度に気を付けないと喰われるぞー、なんて言ってさ」 「ふむふむ、奴はそんなことを言うとったがよ」  口元は笑顔だが目は笑っていない。間違いなく余計なことを言ったジャンク。思わずキックスが口をだした。 「グラン=エクシブの言う態度は、そんな片言な話し方をすることじゃないと思うわ」 「……あんたは?」  少し強めに言ったせいかあからさまに不機嫌な態度でジャンクは問う。
/115ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1496人が本棚に入れています
本棚に追加