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『……大丈夫よ。あなたと違って最後までヤラれたわけぢゃないもの』
嫌味っぽく言いながらも震えている菜那を抱き締めたいが、晃人はグッと我慢する。
「この間のことは、悪いと思ってる。けど、諦めないから」
晃人は、そう言うと図書室から出て行く。
『……ヒック、グス!』
が、菜那の泣き声が聞こえ図書室に戻り菜那を抱き締める。
『!!……クスン、離して…』
「やだ。」
『~~~っ優しくしないでよぉ、あんたのことッ嫌いになれッグス、ないじゃない』
「……」
晃人は更にきつく抱き締め菜那の頭を優しく撫でる。
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