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「おはよう!菜那。朝から晃人様に目を付けられるなんて、あんたも大変ね」
『おはよう、彩夏。って…晃人様ぁ?』
「菜那知らないの?」
『当たり前よ!』
彩夏は、親同士仲が良く小さな頃から仲がいい。だから気楽でいい。
「晃人様は、菜那と並ぶくらいのお坊っちゃんなんだから!そんでもって、あの顔ぢゃない?だから、言い寄ってくる何人もの女を喰っては捨ててきたんだから!」
『サイテーな奴ね』
「………」
『彩夏?どうしたの?』
青ざめた顔して、震えている彩夏を不思議な面持ちで見つめる。
「菜那…後ろ…」
『後ろ…?』
「だーれがサイテーな奴だって?」
『…本当のことを言っただけよ』
最初、驚いた顔を見せたがすぐ冷静になり晃人に言う。
「…ちょっと来い。」
『キャッ!ちょっと!離しなさいよ!』
晃人は、菜那の腕を引き教室から出て行き体育館裏に連れていく。
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