とある日記。

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恋は盲目とはよく言ったもんだ。 私はあの人を知らな過ぎた。 とあるサイトであいつの日記を見つけた。 『あの女死ねばいいのに』 そう書いていた。 今思えば怪しいところはたくさんあったのに信じていた自分がいる。 何故、騙さたんだろう。 名前も嘘だったらしい。 どこまで本当でどこまで嘘なんだろう。 そういえば行方不明になったとき警察に連絡したことがあった。 あの時、私は彼から聞いたことを話した。 だが、警察はそんな事実はないと言う。 後日、本人に言うと警察は本当のこと言えないと言った。 確かに守秘義務があるから言えないこともあるだろう。 しかし、一般的に考えて有り得ないことらしい。 つまり彼は嘘をついていることになる。 とはいえ本当に名前が偽名で私が見た保険証が偽物ならば、事実はわからない。 信じさせるためにしようとしたことは今は白々しくみえる。 給料明細を見せようとしたり、実家の住所を教えてくれたり、中途半端なのだ。 何故、電話番号でなく住所なのか、考えばわかることだ。 電話番号だと電話をかければわかってしまう。 住所なら手紙などよほどのことがないかぎりまず書かない。 家からかけてきたときは非通知だった。 何故、恋人かける電話が非通知である必要があるのか? 信用していない、またはかけられたら困るからだ。 あいつがやることはいつも中途半端だった。 なのに騙されてしまった。 それは恋をして冷静な判断が出来なかったからだ。 怪しいと思わなかったからだ。 私は反省しなければならない。 人を好きになることは悪いことではない。 ただ、相手も自分を好きになるとは限らない。 それは罠かもしれない。 恋の中に犯罪という文字が隠されている可能性もあると言うことだ。 騙されてもお金は返ってこないし、純粋な思いは報われないのだ。 自分の身は自分で守る。 決して恋に溺れてらならない。 相手を見極める力を身につけるしかないのだ。 優しい言葉にご用心。
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