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「はぁー、就職か。」
姉貴が降りて行った後パソコンをぼっーといじりながら溜息まじりに呟いた。
今日から薔色の人生が始まる予定だったのに…
またも親父が立ち塞がるか。
思えば高校生の時もそうだった。
やれ就職しろだの大学なんか行っても意味は無いだの。
うん。とてもうるさい父だった。
それでもどうしても就職したくなくて、学年首席になるまで勉強して担任にまで進学の説得してもらったな。
お父さん、哲平君はまだまだ可能性を秘めています。大学で更に才能を伸ばすべきです。
高校時代の担任の言葉が蘇る。
あの時の俺は……
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