怠惰と勤勉は紙一重

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下に降りると親父はリビングのソファーにどっかりと腰を落とし腕を組み貧乏揺すりしていた。 何をそんなにイライラしてるんだ? 「おはよー親父――」 「何がおはようだ!もう夜だ!」 親父はすでにソファーの前のテーブルをひっくり返しそうな程お怒りの様子だ。 ちなみに親父の名前は一徹(いってつ)。 祖父も親父の名前を付けた時は某熱血アニメも放映されてなかっただろうに、よくもこんなにピンポイントに名前を付けられたもんだ。 「いや、でも親父、今日は日曜日。」 「今日は火曜日だ!日曜日なのはお前だけだ哲平!」どしゃーん、と元祖一徹リアルちゃぶ台返し。 この目で拝める日が来るとは思っても見なかった。
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