4人が本棚に入れています
本棚に追加
「んっ、まぁ火曜日の可能性もあるな」
俺が惚けた様に返してみても「ふざけるな!」と親父はやっぱり怒っていた。
「でも、クビになったのにも理由が…」
「なんだ?」
俺は親父に頭を掻きながら答えた。
「価値観の相違。」
「理由になっとらん!」
そう言いながら親父は一度ひっくり返したテーブルをもう一度ひっくり返した。おぉ、元通りだ。凄い特技だな。全く威厳は無いが…
「会社には馬の合わない人間だって居るに決まってるだろう。そういう人間と上手くやってこそ社会人ってものじゃないのか?」
親父は戻したテーブルに手をつきながら深く嘆息している。
「うっ、」
確かに一理ある。親父の言う通り人生とはそんなものなのだろう。しかし、なぜか釈然としない。
最初のコメントを投稿しよう!