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「でもですね課長―」
「もうお前と話すことなどない。早く帰れ!!」
メガネザルはもう俺に何も発言させる気はないらしい。
確かに圧倒的にこちらの分が悪い。理由がゲームで遅刻だし…
でもこいつにだけは負けられない。最後に意地の一言を言い放つ。
「別にあんたに言われたから帰るんじゃないんだからね!!」
「なんだそりゃ?」
メガネザルは不思議そうに首を傾げる。
くそ。ツンデレすら通じないなんて、こいつ原始人なのか。
俺は卸したばかりのスーツのボタンを外し、じだんだを踏みながら就職先の事務所を後にした。
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