其の五

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今日はダルニアと ルト姫の影に出会った。     "ダルニアの影"は、 暗くて、冷たくて、 内向的なヤツなので とても苦手だ。   好きなことが 『じっとしてること』 なんて変なヤツ…。   まぁ…主人のダルニアが あんなハイテンションじゃあ 仕方ないが。     ダルニアが最高にハイな気分で めちゃくちゃ踊っているとき、 ダルニアの影は…         泣きながら 主人の影の役割を しっかりと果たしていた。   『 主人が大好きなことは   影の大嫌いなこと 』   ……………皮肉だな。       そういえば俺の主人、 ドドンゴの洞窟で溶岩の上を 普通に歩いていたが…   足のウラ大丈夫か…?   かなりのダメージを 受けていたような気がする。   俺は影だから、いくら溶岩の 上に写っても大丈夫だが、 主人は人間だもんな…。   あのブーツに何か ヒミツでもあるのかな。    
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