其の六

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          …結局、主人は七年間も 眠っていた。 『寝る子は育つ』…とは よく言ったものだが……     かなりの成長ぶりだ。   とくに オ ヤ ジ さ ん の 頭 が 。 確実に髪の毛が少なく なっている。     主人が眠っている間、 オヤジさんの影と ずっと話していた。   オヤジさんの影は かなり気が弱くて 自分じゃ何も決められないから 俺がいろいろと面倒をみて やっていたっけ。   主人が目覚めると、 オヤジさんは主人に よく分からない話をした。     気がつくと、また時の神殿に ワープしていた。 そこでは、ミイラ…       のように包帯でグルグル巻きの 青年が現れ、これまた よく分からない話をして 去っていく。     その後、また主人が 操られ始めて……………       退魔の剣を、必死に 台座に戻そうとしている…     何を考えているのか サッパリ分からない。 アイツ、主人が寝てる時には 手を出さなかったのに… 七年間も何してたんだ⁉   アイツにとっては アッという間だったとか…? まさか。       …あ、だから台座に剣は 戻せないってーの‼‼‼   も う ち ょ っ と  物 語 が 進 ま な い と …   ………   …………ってアレ? 俺 一体なに言ってるんだ⁉
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