其の二

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…俺ってなんだか哲学的だな。 あるわけもない世界のことを 考えているんだから。   影の中の影、   影の哲学者…   うん、なかなかイイ響きだ‼ 哲学もいいなぁ。 でも他の世界なんて、まさか…           ってあぁっ‼‼   主人がその場でグルグルと 回っている‼   目が回る‼ 俺も回る‼     …しまった、俺 主人と 逆向きに回ってる……       …ってワケわかんねえよ‼‼✋   また主人が操られている~‼           …はぁ、止まった…。   ふらつくコトも許されず、 主人はミドの家に駆け込む。   人の家の宝箱を開け、 金を盗る。   もう主人は泣きそうに なっているな…。     その後も主人の奇妙な行動は 俺の目を疑った。   ミドの家を出た後、 チクチクと痛い草が茂る 草むらを駆け回ったり   その中で 何度も何度も前転したり。 また、 石に剣を振るって腕がしびれ、 それでも剣が手放せず スグに走りだす。     主人の頭の中はもう クルクルパー🌀だな。   主人がヘトヘトになったその時、 ふと主人の体が軽くなった。 操る者が消えたかのようだ。   なぜかなんて考えるヒマはない。 主人はもうヘトヘトだったので 即座に家に戻って寝た。   これがその後、 何 度 も 続 く こ と に  な ろ う と は ……
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