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…俺ってなんだか哲学的だな。
あるわけもない世界のことを
考えているんだから。
影の中の影、
影の哲学者…
うん、なかなかイイ響きだ‼
哲学もいいなぁ。
でも他の世界なんて、まさか…
ってあぁっ‼‼
主人がその場でグルグルと
回っている‼
目が回る‼
俺も回る‼
…しまった、俺 主人と
逆向きに回ってる……
…ってワケわかんねえよ‼‼✋
また主人が操られている~‼
…はぁ、止まった…。
ふらつくコトも許されず、
主人はミドの家に駆け込む。
人の家の宝箱を開け、
金を盗る。
もう主人は泣きそうに
なっているな…。
その後も主人の奇妙な行動は
俺の目を疑った。
ミドの家を出た後、
チクチクと痛い草が茂る
草むらを駆け回ったり
その中で
何度も何度も前転したり。
また、
石に剣を振るって腕がしびれ、
それでも剣が手放せず
スグに走りだす。
主人の頭の中はもう
クルクルパー🌀だな。
主人がヘトヘトになったその時、
ふと主人の体が軽くなった。
操る者が消えたかのようだ。
なぜかなんて考えるヒマはない。
主人はもうヘトヘトだったので
即座に家に戻って寝た。
これがその後、
何 度 も 続 く こ と に
な ろ う と は ……
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