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姫の乳母だ。
主人は彼女を
男 だ と 思 い 、
その化粧が恐くて
一目散に逃げた。
主人を操ると思われる者も
主人と同じ気持ちだったらしく
主人の意志に逆らわず
とにかく逃げた。
城を出て、
城下町を抜け、
平原に飛び出し、
縦横無尽に
意味もなく駆け回り、
回転アタックし、
川で泳ぎ、
剣を振るい、
回転切りをして
ようやく止まった主人の体。
平原に出てからは、
明らかに主人の意志で
やっているのではない。
操る者が誰なのか…、
それは結局 最後まで
分からなかったのだが、
最後には主人も
体が勝手に動くのが
ラクだと感じるように
なってきたらしい。
あぁ、どんどんと主人が
ナマケモノになっていく…‼
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