4月2日。

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4月2日。 今日も今日とて夜の散歩。 でもひとりじゃないんだな、これが。 「みー」 隣をトテトテ歩く小さな仔猫。 昨日からウチの子になったねこ。名前もねこ。 でもでもひとりと一匹でもないんだな。 「こんばんわ」 「……………」 「無視だ無視。ひどいなー。そう思わない?ねこ」 「みゃー」 トテトテトテトテ。 そいつに近寄り猫の国のご挨拶。 スリスリと体を寄せるねこにそいつは無表情のままその体を撫でた。 「こんばんわ?」 もう一度。 にっこり笑って正面に立つ。 居心地悪そうな顔に僕はにんまり。 「…こんばんわ」 「よし」 今度は僕がそいつの頭を撫でた。振り払われると思っていたのに、意外にもそいつはされるがまま。 ただただ不機嫌そうに眉を寄せるだけ。 「ねこー。遊んできていいよ」 「みー」 僕の言葉を理解したのかただ単に鳴いただけなのか。それは本人のみぞ知るというやつで。 ねこを視界のはしっこに映しながら、そいつの横に腰を下ろす。
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