威張り屋の行く末

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 ジョン達が公園の問題を解決しようとしていた時、トレノはマカロフとドックランにいた。  「マカロフさん、ジョンといつ知り合ったの」  「ジョンが初めてドックランに来たとき知り合ったの。トレノ、話してあげる」 と、言って昔の事を話し始めた。  ジョンは飼い主と初めてドックランに来た時、一匹で穴を掘って遊んでいた。それを見かけたマカロフがジョンの所に駆け寄った。マカロフはジョンと同い年だった。  「何やってるの」  「穴を掘って遊んでいるの」  「何か探しているのかと思って。ところで、貴方の名前は」  「ジョンだけど。貴方は」  「マカロフ。よろしく」と、言った後、この日二匹は飼い主が初めて帰るまで遊び続けた。  次の日の事だった。ジョンは昨日知り合ったマカロフと遊んでいた時、周りがいきなり嫌そうな雰囲気につつまれた。ドーベルマンが入ってきたと同時に威張ったような顔つきで辺りをを見下している感じだった。  「アイツに関わらないほうが良いぞ」 と、マカロフが警告してきた。  「あの犬の名は」  「トカレフと言って、飼い主が一流企業の社長の飼い主でアイツは他の犬を馬鹿にしてパシラれる犬もいれば、暴力を受ける犬がいてやりたい放題になっている」 と、マカロフからの説明を聞いていると、トカレフがこちらに向かってきた。
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