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久々にトカレフが来た。トカレフは、周りから悪口を言われたりしていた。周りは日頃仕返しだった。それがジョンにとって納得のいかないことだった。周りがトカレフの周りに集まり悪口を言い始めたのを、ジョンは仲裁に入った。
「まだ、俺は新入りかもしれない。しかし、あなた達がやってる事は間違っている」
「ジョン。こいつはこういう事やられても仕方がない・・」
「気持ちは分かるが、やってはいけない事だ。こういう事たとしてもやり返はいけない。トカレフは此処からやり直す手伝いしなくちゃ。今度はあんた等がこいつと同じになるぞ。もし、この意見に反対ならこいつに近づかなければ良いだろ」
と、ジョンは必死に訴えた。
「ジョン、もういい。俺が間違っていたのははじめから分かっていた・・」
と、下を向きながら去っていく時だった。
「ジョン、もう少しお前と会っていればまた違ったかもしれない。ありがとう」
と、小さな声でジョンに言った。そして、トカレフはもう二度と、ドックランには姿を見せなかった。
「これが、ジョンが初めて会った時からの印象に残った出来事」
と、マカロフが話し終えた。
「ジョンは正しい判断だったの」
と、トレノはマカロフに聞いた。
「それは、分からない。でも、この事で周りからは好かれたみたい」
と、マカロフはジョンのとった行動は賛成だった。トレノはジョンが言った意味を考えていた。
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