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「やっと着いたか…」
才蔵は真剣な目をし辺りを見渡し歩き出した
此処は、伊達の本拠地『摺上原』にある城下町、沢山の人が行き交う活気ある町だ
なぜ、才蔵が伊達領に居るのかと言うと
~回想~
「と、言うことは仕事は…」
才蔵は、信玄に仕事の内容を聞き返し
「そう言うことじゃ…才蔵よ、伊達の城に潜入して、あの龍の小僧が何を企んでいるか情報を集めてきて欲しいのじゃ」
信玄は、ニヤリと笑い才蔵に言った
「…しかしながらお館様、拙者では役不足なのでは?拙者よりも腕のたつ者は居ます。特に佐助殿など、潜入に向いているのではないでしょうか?」
と、才蔵は頭を垂れたまま信玄に聞き返す
「ふむ…何か不満でもあるのか?」
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