-Ⅰ- 「なんだよ、塩って」

3/3
前へ
/3ページ
次へ
ある日突然、亜夜が料理を勉強しだした。 お世辞にも、亜夜は料理上手、とは言えない腕前である。 同棲を始めて半年が経つが、未だに美味い‼、といえる料理は食べたことがない。 将士は小さいときから母親と二人きりの生活だった。 生活費を稼ぐため仕事をかけもちしてる母親のために、家事を頑張ってきたため、家事全般はそつなくこなす。 そのためもあって、亜夜は苦手な家事、特に料理は将士任せだった。 なのに、急にその苦手な料理を勉強し始めたのである。
/3ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加